☆中村武志物語☆

1 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:49
提案があったのでたててみますた。

2 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:49
早!そして乙!!

3 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 19:50
はやっ!乙です

4 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:50
>>1さん乙カレー

5 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:51
>>1
お疲れ様です!!

6 名前:1投稿日:2002/12/08(日) 19:52
新聞風あらすじ

「どんぐりと穀物」

第一話 「星に願いを」

武志(佐野史郎)は投手王国・中日の正捕手を長くつとめるベテランキャッチャー。
だが、ある日、彼の衰えを理由に谷繁(上島竜平)を球団が獲得したことに、
武志は反発し、住み慣れた球団を出ていくことを決意。
しかし、たどりついた球団の投手たちは、投手王国とはほど遠い、ノーコン投手達の巣窟だった…

7 名前:1投稿日:2002/12/08(日) 19:53
さっき自分が考えてみた人物像です。もちろんいろいろな意見もよろ

中村武志(35)長い間正捕手を努めていたが、谷繁の獲得により球団を出ることに…
山本昌広(37)武志の中日時代の長年の相方であり、理解者。
山崎武司(34)武志の元チームメイト。しょっちゅう電話をする癖がある
星野仙一(55)その昔、武志と昌広を育てた恐怖の鬼軍曹。その恐ろしさは球界では有名
吉見祐治(24)出れば打たれの繰り返しで、すっかり自信喪失…しかし
後藤伸也(20)祐治とは同期。コントロールが悪く、捕手泣かせ
相川亮二(26)谷繁がいなくなり、正捕手となるべく、シーズンに臨もうとするが…
谷繁元信(32)元・ベイスターズの正捕手。中日にFAでいったが、メジャーでの失敗を内心気にしている
今中慎二(32)肩を壊しやむなく引退の解説者。しかし、かつては中日の左腕エース。
森祇晶(65)入団時、武志には冷たいそぶりをみせるが、その実…

8 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:54
1さん乙です
役者は
TBS系東芝日曜劇場「中村武志物語」
ヴォ 佐野史郎
ジャーマン 照英
のぐちん 皇太子

1001 本人出演
吉見  チョナンカン
後藤 生田トーマ
アイカー
今中 今田耕治
ズバタソ 伊藤四郎
たにしげ 上島竜平

9 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 19:55
>>7
(・∀・)イイ!!

10 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:55
ヴォを追い出した山Qがいたこと忘れてた

11 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:56
>>7
そういう使い方があったか、山崎!

12 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:57
>>11
うるせーオラ!は必須でw

13 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 19:57
で結局中日時代のエピソードはどうするの?

いいわすれてたけど、乙です>>1

14 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:00
キャスト追加

横浜若手投手陣(十羽ひとからげ):ジャニーズJrいろいろ(よく知らん)

15 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:04
山田監督はテレ朝の刑事ドラマ出てるあの人がいいな
誰だか忘れたけど。

16 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:06
>>13
うーんどうだろ…華々しい時代を1話にまとめて、
ラストあたりに横浜にトレードされるってのがドラマっぽくて自分はいいかなって思うけど
「コーチ」という浅野温子のドラマみたく。
大企業の女課長が、仕事の失敗で田舎の缶詰工場の工場長にさせられるっていうやつなんだけど…

17 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:08
>>16
小さい時にそれ見たことあるよ。
励まそうとするおじさんが(・∀・)イイ!人だったね

18 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:10
新聞のあらすじ的>>6の続き

意を決して横浜ベイスターズに移籍した武志(佐野史郎)
しかしそこに立ちはだかる現実は予想以上に厳しいものだった
あくまでも正捕手は相川(?)であり武志は控え捕手として獲得した
と森監督(伊東四朗)本人から宣告され
さらには、昨年から続く肩の痛み
長年正捕手であったプライドをズタズタにされた武志は東京の地で一人、腐り果てていた

19 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 20:12
やべぇこれじゃああらすじじゃない。逝こう

20 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:13
逝くな〜!!。・゚・(´Д`)・゚・。

21 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:14
ドラマなんかじゃよくあるけど、
メインの主役とは別に、その話の中の主役をつくって
話を進行させていくっていう手法もあるなあ

例えば、第2話はヴォがでてっちゃって、勝てなくなった昌の話
第3話は、思うようにポジションがとれなくて悩むアイカー…など

22 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:15
文章書く職人さん降臨しなさった

23 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 20:15
巨人バトロワやドラバトロワみたくリレー形式でみんなでどんどん書いていくのは?

24 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:16
オープニング

200X年、横浜スタジアム 対巨人最終戦。ヘリからのハマスタの映像でスタート。
9回表、2死ランナーなし。マウンドには吉見。バッターボックスは清原(キャストよろ)。
(音声でラジオの実況)

吉見のアップ。吉見の視線の向こうに武志。
サインにうなずき、武志のミットめがけて渾身のストレートを投げ込む。
空振り三振!横浜優勝。マウンドに駆け寄るナイン。抱擁する吉見と武志。

お立ち台の優勝監督インタビューで山下監督が
「中村のおかげです」
タイトルバック。ここまでオープニング。次のシーンは武志の中日新人時代。


・・・・ここまでやるとテレビではキツいので、ビデオになったとき用のオープニングの脚本ということで。

25 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:17
>>19
逝かなくていいよ!イイじゃんイイじゃん!

26 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:19
>>23
漏れが書いたら2行程度でハイ次!って感じになりそうw

27 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:21
>>21
連ドラでつか!

28 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:22
>>23
一人だけとか書いてるとすすみそうにないしね
うちはそういうのだめぽだから提案くらいしかできないだろうけど

29 名前:中日ファソ投稿日:2002/12/08(日) 20:27
中村武志ファンクラブスレにも書いたけどヴォさんの中日時代も書くなら

ヴォ新人時代  1001の暴力に耐え努力の日々
       ↓
ヴォ成長時代  今中、昌との友情物語
       ↓
ヴォ円熟時代  中日投手陣の大黒柱として活躍
       ↓
ベテラン時代1 かつての戦友が次々引退していく中、身体の衰えとの苦闘
       ↓
ベテラン時代2 新天地横浜での新たな挑戦

みたいな流れかな。

30 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:27
え、中日ファソが何気にいた?(w

31 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:29
>>29
さすが詳しい!サンクスっす。

32 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:30
>>30
横浜時代だけだと、視聴率が心配

まあ中日ファンをとりこんでも足りないとは思うけどw

33 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 20:33
小説風に書くの?あらすじ風にかくの?
ヴォにはすごい思い入れがあるだけに文章下手なの承知で書いてみたい・・

34 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:36
最初はおおまかなあらすじ書いて
あとに肉付けしていくのでもいいんじゃないかな。
漏れはどっちでもいいよ。

35 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:37
>>21
それもいいかもね。
ドラバトでいう番外編にあたるやつか?

36 名前:中日ファソ投稿日:2002/12/08(日) 20:46
これもファンクラブスレから
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/base/1036848781/361
若かりし頃のヴォさんの基本イメージかな?

37 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:54
マムは石塚英彦がいいなあ

38 名前:変だったらスルーして投稿日:2002/12/08(日) 20:55
第一話 外れ一位

「中日ドラゴンズ 第一位 中村武志 花園高校」
すこし鼻にかかった声に導かれ、武志は席を立った
ああ、オレはプロ野球選手になったんだ
中日球団からスカウトがきた日から今この瞬間までの日々が、武志の頭をかすめた
三人兄弟の末っ子として産まれ
厳しい家計の中高校へは特待生として入学
新聞配達のバイトと部活を両立しながら過ごした3年間
その結果が今、このドラフト会議の会場で一位指名として出されたのだ
17歳の武志の瞳に映るものは、みな新鮮だった
初めて大勢のマスコミの前に立つ、その緊張感の中
武志はただただ遠くをみつめ続けた
はるか向こうに映る未来の自分を見つけ出すかのように

39 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 20:58
>>37
彼は森チュー役がいいな
癒し系。

40 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 21:00
じゃあマムは某番組で相棒を務めるパパイヤ鈴木で

41 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 21:19
ヴォが入団した時は星野が監督だったの?

42 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 21:21
>>38
グッジョブ!

>>41
いや、違うよ。誰か忘れたけど。
たしか星野は87年からじゃなかったかな

43 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 21:25
うーんドラ時代はリアルタイムでないだけに難しい
少々脚色してもいい?

44 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 21:30
>>43
どんぞ。半ばドラマ風だし

45 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 22:00
第二話 泥にまみれて

「バカヤロー!そんなんじゃ一軍上がれねぇぞ!!」
「情けねぇ奴だなお前は!」
ドラフト一位指名から、何年経っただろう
武志はナゴヤ球場で、泥だらけになりながらも球を追い続けていた
球が取れない
球が取れない捕手なんて、捕手じゃないじゃないか
自己嫌悪に身をまかせる間もなく、投手がセットポジションに入る
毎日毎日、生臭い泥と罵声を浴びる
こんな日々がいつまで続くのだろうか

投手が投げた渾身のストレートは、武志のミットをかすめた
慌ててマスクを外し、ボールを追いバックネット際まで走る
バックネット裏にいた一升瓶を持ったみすぼらしい男が、球を捜す武志の前に駆け寄ってきた
男と武志の距離は、ネットを挟んで1,2メートルといったところか
一瞬、男と目が合った
武志はボールを見つけ、慌てて二塁へ投げ込んだ

「おい、中村」
男は武志を呼んだ
球審に向けて手をかざし、武志は小走りで男の方に寄る
立ち止まった武志を待っていたのは、日本酒の雨だった
「おめぇなんか一生二軍でくすぶってろ!」
空のコップと一升瓶を武志めがけてネットに投げつけ、男は千鳥足で客席上段に去っていった
日本酒が目に入り、とにかく痛い
武志は目をこすり、本塁へ戻っていった

二軍の試合で、今までたくさんの罵声を浴びてきた
それだけ武志はたくさんのミスをしてきたのだ
マスクを被ったと同時に、涙がどっと出てきた
華やかな世界とは遠くかけ離れた現実を見てでもなく
何をやってもうまく決まらない自分を恨むでもなく
武志は日本酒のにおいのするマスクの中で、声を殺して泣き続けた

46 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:09
>>45
当時は阿久比球場です(知多半島の田舎町)
ああ、でもええわあw

47 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 22:11
>>46
すんません(´Д`;)
保管の際は修正いたしますわ

48 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:31
「俺さあ、正直、怒鳴り声とか聞くと体が動かなくなっちゃうんだよね」
夕食後、寮の部屋でぼんやりする武志に声をかけてきたのはチームメイトの山本昌広だった。
昌広もまた、華やかな世界にあこがれてプロの道に飛び込んだが、思うようにならず、あがいていた。
186cmという背丈に恵まれながらも、球威に欠ける彼は、2線級以下のファームのバッターたちに、面白いように打たれていた。
武志は、ことのほか昌広と仲がよかった。というより、情けないもの同士肩を寄せあう形になっていた。
「昌さん、俺たちいつまで持つのかなあ。」
「まあ、せいぜいもって3年ってとこかなあ。今のうち、就職雑誌でもチェックしておくか」
昌広はそう言いながら、就職雑誌を切り抜きだした。武志もそれに続いた。

机の上には何冊かの就職雑誌がたまっている。こんな一日が暮れるたびに、就職雑誌を切り抜いて、スクラップ帳に張り付けるのが、武志と昌広の日課にいつの間にかなってしまっていた。
「トラック運転手募集〜月給180000円」
「ライン作業〜若いあなたの力を求めます」
そんな求人広告を眺めていると、こんな苦しい思いしなくてもいい世界があるじゃないかと、二人はなんとなく安心できたのだ。
でも、実際にそこに電話をかける勇気も二人は持ち合わせてはいなかった。
「プロで挫折した選手」として、周りから見られるのも抵抗があった。

ちっぽけなプライドだなあ…

武志はそんな風に自虐めいた言葉を胸のうちでつぶやきつつ、ハサミを動かしていた。

49 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:32
ごめん「第三話 プライド」です

50 名前:48-49投稿日:2002/12/08(日) 22:37
って、勝手にかいちゃったけどいいのかな??
リレーでいいよね?

51 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/08(日) 22:39
グッジョヴォb(`ε´)+

リレーでいきまっしょい
漏れもかけたら書きます

52 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:40
今日は提案程度で終わるかと思って大分前におちたら
今来てここまですすんでることにビクーリw

53 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:42
(・∀・)イイ!

54 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 22:44
もう第3話も・・・すごい!!

55 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2002/12/08(日) 23:18
お,早速スタートしましたね。,楽しみです!

我々中日ファソも応援してますよ!!


不躾なお願いですがウチのウテンジャー倉庫に
リンクを貼らせて頂けないでしょうか?

↓こちらが倉庫のアドレスです。
http://makubein.tripod.co.jp/jindex.htm

我々ドラファソなりの(ちょっと屈折した)ヴォケさんへの愛情を
感じ取っていただければ幸いです。

56 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 23:27
( `ε´)人(´昌` )

57 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/08(日) 23:35
>>56
当時2ちゃんがあったら、間違い無くだめ板の住人になってそうだな

58 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 00:03
リレーで書いていってある程度話が進んだらみんなで推敲&間に挿入したい
話を足していって1つの物語に仕上げる形式がいいと思ふ。
漏れもドラバトで10話位書いたんで中村物語にも参加してみたいかも。
(今は忙しくて無理だけど…)

ついでに中日時代の話の中で良さそうな物
○ 昌兄ぃの変化球修得&確変エピソード
○ 今中とのコンビで巨人に挑んだ10.8決戦
○ 田舎の不良だったのぐちん(ノーコン)との出会い&二人三脚でタイトル獲得
○ 今中1001に酷使され肩を壊す→手術&リハビリ後何度もマウンドに登るも滅多打ち→引退
  までの一連の流れ
○ 横浜へ移籍する時の中日選手とのお別れ会
○ 今年の昌兄ぃのノーヒットノーラン目前での会話

59 名前:1投稿日:2002/12/09(月) 00:08
>>55
おながいします。ぜひとも貼ってください

60 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 00:09
中村武志物語(・∀・)イイ!!
キャスティングもかな〜り(・∀・)イイ!!
細かいこと言えば伊藤四郎ではなく伊東四朗だよね。
あと、生田トーマてどんな人?

61 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 00:22
>球が取れない
>球が取れない捕手なんて、捕手じゃないじゃないか

( ^亮^ ;)<・・・・・

62 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/09(月) 00:32
今中の10・8って、「悔いはあります」に出てるやつかな?

63 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 00:38
アイカーの立場微妙だね

64 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 00:55
ちなみに1001にしごかれている時の心境は、
もう逃げたいという葛藤の繰り返しだったそうで>ヴォ
泣きながら宿舎から逃げたりとかしてたみたいです
ちなみに3年目くらいのとき。
殴られて試合に出してもらう事を選んだのはもう少しあとになってからだそうで…

65 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 01:09
>>766
地元?の試合かなんかでやっとこ1つヒットを打ったとかでは
なかったか?

66 名前:65投稿日:2002/12/09(月) 01:11
誤爆スマソ

67 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 01:34
>>60
生田トーマはジュニアだよ
のほほんとした顔が特徴的。
ラブアンドピースってドラマにも出てた。
わからない人多そうだから松潤でこの際いいかもw

68 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 01:39
横沢ファソだって観たことあったけど、
本当だったのか。

69 名前:68投稿日:2002/12/09(月) 01:40
また誤爆。もうだめぽ。

70 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 01:41
68は中村スレに吸い込まれてるのか?(w

71 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 10:06
>>64
1001そこまですごかったのか  (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

72 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/09(月) 20:49
あーせっかく新しいの書いてたのに間違えて消してしまったぁ・゚・(ノД`)・゚・

73 名前:完全にフィクションでつ投稿日:2002/12/09(月) 22:01
第四話 真夏の光線

練習場には、たった二人
体感温度40度、熱がこもったブルペンで昌広はひたすら武志のミットめがけて投げ込んでいた
ミットに入る音はただただ弱く
近くを通る車の音にさえもかき消されてしまう程だった
少し球に変化をつけて投げさせると、すぐにこぼしてしまう
どれだけ同じ事を繰り返しているのだろうか
投げては取り、投げては取れず
初めはちょくちょく会話を交わしていた二人だったが、既に会話をする程の気力も無かった

時折狂ったように油蝉が泣きわめくと、昌広が少し間を空ける
夏休みの子供達の声が聞こえてくると、武志が腰をあげる
球に変化をつけようと左手をグラブで隠すと、マスク越しに見える武志の目がいっそう細くなった
ブルペンに熱風が吹いた
昌広の手を離れたボールは小さな曲線を描くと、武志の股の間を抜けていった

突然、何かを思いついたように昌広はグラブを投げ捨て、外に向かって走っていった
「昌さん!!」
何が起こったのかわけも解らず、武志もマスクとプロテクターを外し昌広を追う
どんどん小さくなっていく昌広の背中を懸命に追う
灼熱の練習場の中を、息を荒げて武志が走る
用具に足を引っ掛けてつまづいた武志の視界には、既に昌広はいなかった
軽く打った膝をいたわりながらも、足を進める
練習場を出た武志の細い目に、太陽の光線が容赦なく刺さっていった

ネガポジの逆転した視界の数メートル先で、大きな男が壁によりかかり地べたに腰を下ろしている
昌広だ
肩で息をしながら笑みを浮かべている
「おい、お前も食えよ」
豆の跡が残る左手には、オレンジ色のアイスキャンディーがあった
武志は小走りで昌広に近づき、奪い取るようにアイスキャンディーを取った
「何やってるんすか・・」
少し怒った顔をした武志は、昌広と距離を置いた隣に腰を下ろした

アイスをかじった武志の頭にキーンとした衝撃が走ると、真っ青な空を飛ぶセスナ機もまた、キーンと音を立てた
「ほんっとダメだなぁ、俺ら」
武志の目を見てそう言った昌広だが、顔は笑っていた
それを見た武志の顔もいつしかほころんでいた
今は何も考えないで休もう
これが二人の最初のアイコンタクトだったのかもしれない
心地よい風が二人を通り過ぎた
もうすぐ陽が暮れる

74 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 22:16
(・∀・)イイ!

75 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 22:16
新作キタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚ )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!

76 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 22:17
>>72
。・゚・(ノД`)・゚・。

77 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/09(月) 22:18
本当に文章書くの上手いなあ

78 名前:上の人とは別人投稿日:2002/12/09(月) 23:49
…中村武志が球を受けるとき、笑っている事は誰も知らない。

ッパン!

この手に伝わる、心地よい痛みが中村武志をキャッチャーたらしめているのだ、ということを
誰も知らない。

ッパン!

(俺が球を受ける事ができるのは)

ッパン!

(俺が球を受けてこられたのは)

ッパン!

二軍時代から受けてきたピッチャー
とても偉大な、受けることが出来ると思ってもみなかったピッチャー
チームを一緒に支えてきたピッチャー…
…違うチームへ行ってしまったピッチャー…
入団したての、ダイヤの原石のようなピッチャー
そして、殺意さえ覚え、しかし(だからこそ?)尊敬していた監督…

79 名前:上の人とは別人投稿日:2002/12/09(月) 23:50
それらの人がいなければ今の自分はいないと、中村武志は確信できる。

ッパン!

そして、今受けている球は…

ッパン!

今、この球を投げているピッチャーは…

(俺は昔のように、一緒に崖を登る事は出来ない)

ッパン!!

(しかし…)

ッパン!!

(崖の上で、優しく見守る事は出来るんじゃないか?)

ッパン!!

(このダイヤの原石を、今まで見たこともない程に美しくする事は出来るんじゃないか?)

ッパン!!!

中村武志は笑っていた。

駄作スマソ
ちなみにハマ時代を想定

80 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 12:07
78-79はラストシーンだね。

81 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 14:08
(・∀・)イイ!

82 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 16:25
ある朝、細い目を擦りながら新聞を読んでいた中村武志は驚愕した。
石井義と中嶋のトレードに、である。
そして新監督の期待たっぷりの言葉。
(俺は一番手捕手としては期待されてないって事か?)
新聞の文字が霞む。もはや意識はそれには無い。
山下監督の言葉を思い浮かべながら自分の肩を上げてみた。
(俺の肩が駄目だって言うんなら…他で勝負してやる!)

中村武志の新たなる挑戦が始まる。

〜The End〜

83 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 19:26
1984〜1986年の1軍監督が山内一弘ってのはわかってるけど、
2軍監督が誰かがしりたいなあ

84 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 19:32
ちょっと携帯テスト

85 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 20:28
今思ったんだけど
マム役は夏木マリ夫がいいな

86 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 20:53
ヽ(0´く`0)ノ <よっくあるっ話ね♪ たいくつ〜な〜話♪

87 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 20:57
>>86
いいところでセリフ噛んで「チッ」て舌打ちするのかw

88 名前:〜泣き出しそうな空〜投稿日:2002/12/10(火) 22:18
今日の空はあの日の昌さんの様に泣きそうだ・・・
中村武司はあの日のことを思い出していた。
あの日も今にも泣き出しそうな空だった・・・
寮の部屋でミットの手入れをしていると昌さんが入ってきた。
昌さんは今にも泣き出しそうな顔で「俺、アメリカに飛ばされるらしい・・・」とだけ言った。
昌さんは五年目、前年の時点で四試合で未勝利、防御率は19.28、整理対象選手のリストにも載っていたらしい。
「もう最後のチャンスかも知れない・・・」
俺は昌さんに何も言うことが出来なかった。
ただ、昌さんはそれから一週間ぐらいしてアメリカに旅立っていった。
そしておれは・・・・

89 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/10(火) 22:19
適当に作ってみました。
昌さんがアメリカ留学する直前編です。
おそらくこの後中村さんの大活躍、昌さんの日本復帰といいところにつながっていくところです。

90 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/10(火) 22:26
 ( `з´)      n
 ̄     \    ( E) グッジョヴォ!!
フ     /ヽ ヽ_//

91 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/10(火) 22:43
第5話 覚悟しておけ

そのシーズンのチーム成績は5位、2年連続のBクラスという散々なものに終わり、球団はすでに山内一弘監督の辞任を発表していた。
しかし、一軍からまったくお呼びのかからぬ武志にとっては、山内監督の辞任も正直他人事のように感じていた。
一軍には元MVP捕手の中尾孝義が、華やかに扇の要として君臨しており、未だ大声をあげてナインをリードすることすら満足にできない武志になど、一軍からお呼びの声がかかるわけもなかった。

監督変わっちゃうし、俺ももう終わりかなあ…。

84年に監督に就任した山内は、武志に「ポスト中尾」の期待をかけていた。
だが、今はどうだ。
投球はこぼしてばかり。変化球がロクにとれないのだから、リードもうまく組立てられない。
「ポスト中尾」はおろか、一軍の控え捕手にすら、武志には遠い遠い存在だった。
いやでも「戦力外通告」の5文字が武志の脳裏にちらつく。

あーあ、やめたらどうしよっかな。
キャッチングも駄目だし、ブルペン捕手にだってなれないよ。

一人きりの部屋の机には、スクラップ帳に貼った求人広告のコレクション。
ぼんやりする頭で、武志はそれを無意識のうちに開いていた。


ある日の夕方、球団事務所のあるビル内の会見場では、記者会見が行われていた。
中日の球団旗の前に、一人の男が座っていた。
年の頃は40歳ほど。まだ若々しさが残っている。顔中には自信が漲っていた。
記者が男に発言をする。
「これから、中日監督に就任するにあたって、ナインにメッセージをお願いします。」
記者の言葉をうけ、男はマイクに声を落とした。
「体をはって、がんばっていこう」

そして、ひときわ高い、張りのある声が会見場に響いた。

「覚悟しておけ!」

星野仙一・中日新監督の誕生であった。

92 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/10(火) 23:00
あーい第三話まで保管おわりますた〜

93 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/11(水) 00:07
星野キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

94 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/11(水) 00:09
就職先探すようなあれもここからはじまるのか
愛の鉄拳・・・  (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

95 名前:5話書き手投稿日:2002/12/11(水) 00:35
正直、かなり脚色してしまって、新人アイカーよりだめぽかもな捕手になってしまい、そうじゃなかったらゴメンナサイですw

>>92
乙です〜。保管サイトのアイコンかなりイイ!

96 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/11(水) 20:11
(TεT)<ニホンシュガシミルヨ メガイタイヨ ヴォエ〜ン

97 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/11(水) 21:37
 ある日曜の夜、中村武志はテレビを見ていた。
 その画面には星野仙一―次期中日監督―の姿が映っていた。この番組に解説者、
として出演するのは今日が最後ということらしい。番組も終盤にさしかかり、横に座った
女子アナウンサーが何やら星野に語りかけている。

「今日で、キャスターを卒業と言う事で…」
 女子アナはにこにこと笑顔で星野に話し掛けている。
 だが武志はその笑顔に視線を送ることは無かった。監督のときとは違う、穏やかな
星野の顔を見つめていた。
「中日の選手で、解説者時代から『これは』、と思う選手はいますか?」
 画面が切り替わり、星野の顔を大写しで捕らえる。
 武志がまだ捕手として首脳陣の信頼を得ていなかった頃に中日監督に就任した、
『鬼』の顔は健在だ。
 星野は、女子アナの方へ目線をやりながら独特の口調で答える。
「野口やね」
 ―出てきた名前は野口の名前だった。
 才能はありながらノーコン…それでも彼なりの努力で一生懸命上に這い上がろうと
している。ただそれが少しから回りしているかも、と思えてしまう時もあるのだが。
「いい物を持ってるのに、それを活かしきれてない。それは頭をうまく使ってないから」
 じっと画面を見つめていた武志の顔が、一瞬強張る。
 星野の顔が一瞬、解説者としての顔ではなく、鬼監督としての顔に見えたからだ。
星野は既に解説者ではなく、中日の監督になっているのだということを武志は感じた。
「あいつ絶対頭悪い!」
 野口に対する苦言はそこで終わった。国営放送ということもあるのか女子アナが
フォローに回っているが、その言葉はもちろん武志の頭の中に入ってくることは無かった。
「…絶対頭悪い、か」
 今日もきっと寮の牛丼を喜んで食べているであろう野口の顔を思い浮かべて、武志は
テレビのスイッチを消す。ひとつ息を吐く。
「明日から鍛えんと…」
 野口は頭悪い、という言葉で片付けられてしまっては困る。野口というのは、そんな
次元で語れるようなピッチャーではない気がしているのだ。
 星野と中村の『戦い』が新たに始まろうとしていた。

ファンクラブスレに書いてあったものを基に…ヘタデゴメン

98 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 00:35
乙です
みんな文章上手で(・∀・)イイ!!

んで、第四話の保管が終わったところで
番外編をどのように保管所に差し込んでいこうか迷ってます・・

99 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 00:45
食堂に人影はまばらだった。少々遅れての昼食だからだろう。
武志と昌広は肩を並べて、スクラップブックと最新号の求人情報誌を
交互にのぞき込みながら箸を口に運んでいる。消化に悪そうだ。
「ああ、これ条件良いじゃん」
「ほんとだ……でも手当とか考えたらこっちの方が良くないですか」
自分のスクラップブックをさしながら、武志は言う。昌広が箸をくわえながら、そうだなぁ、などと呟いている。
こんな事に真剣になってしまうのも寂しかったが、日に日に真剣味が増していっているのは紛れもない事実だった。

「結構な趣味やな」
不意に背後から、重い声がした。
驚いて振り返った二人が見たものは――監督、星野仙一その人であった。
あわてて立ち上がる二人を、星野の鋭い視線が射抜いた。星野はスクラップブックを取り上げると、ぱらぱらと物珍しげに眺めた。
重苦しい沈黙の中武志は顔俯いたまま、ただ足下を凝視していた。
「仰山あるやないか……」
ぱたり、と表紙が閉じられる音が響く。彼はスクラップブックを乱暴に投げると
「なんか良い話は見つかったんか?」といつもよりもずっと低い声で聞いた。
二人とも答えに窮し黙ったままでいると、突然目の前が真っ白になるような衝撃と、耳の奥が爆発したような罵声が彼を襲った。
一瞬何が起こったか把握できずに、ただ反射的に左頬に手を当てた。異様な熱さがする。
直後、派手な音を立て山本が自分の横に倒れ込んだ。血管の浮いた星野の拳を見てようやく、自分が殴り飛ばされたことが解った。
「そんな心構えの奴がボールに手ぇ触れるな!!」
鬼のような形相の彼に身が竦んだが、それでもすぐに立ち上がった。倒れているままでは、もっといけない。そう直感したからだ。
「せめて野球の事で殴られろ!! こんな下らない事で人を怒らせるな!!」
そう恫喝すると二人をもう一度睨み付け、彼はその場を去っていった。
食堂にいた人間全てがその一部始終に注目していたが、その気まずさ故に二人に声をかける者はなかった。
呆然と立ちつくす武志に、昌広がとりあえず座れよ、といった風に椅子をひいた。
「……とりあえずさ、さっさと食って片づけようぜ」
彼はばつの悪さからか、痛々しい笑みを浮かべていた。その表情が見ていられず頷くだけして、いつの間にか冷めていた
飯を慌ただしくかきこんだ。血の味が混じったそれは悲しさを煽り立て、飲み込むことも吐き出すことも出来ずにいた。


思いつきで作ってみたものの、第6話にするには唐突すぎるし、
第7話にすると話の筋を壊しそうで……

>>98
乙です。番外編、確かに増えそうですね・・・

100 名前:>>88の人投稿日:2002/12/12(木) 00:57
>>88は第九話とか十話ぐらいかな?
所で保管サイトってどこですか?

101 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 01:00
>>100
http://nakamuraFC.tripod.co.jp/storytop.html

102 名前:>>88の人投稿日:2002/12/12(木) 01:03
>>101さん
激しくありがとう!!

103 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 01:05
中日ファンとして一言アドバイスッス
山本昌の配役ですが中日の去年のドラ2の田上がいいと思うッス

104 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 01:23
不眠城の保管サイトとか参考にならないかな?>番外編

105 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 10:47
>>103
おおサンクス
配役みんな芸能人という設定だけど
1001は本人出演だしそれもありか?(w

106 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 12:30
野口にいたっては皇太子殿下だしいいんじゃないかな?

107 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:25
>>104
それってどこにあるの?

108 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:28
>>107
http://fuminjou.tripod.co.jp/

109 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:30
ありがd、はじめて見たけどすごい大作なんだなコレ

110 名前:108投稿日:2002/12/12(木) 16:34
>>109
一旦番外編だけまとめておいて、
後から話し合いで本編に挿入して行ってもいいんじゃないかと思うが、
どうだろう。

111 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:37
>>110
本編は本編で番外編は番外編で分けるってこと?

例)
本編
1話
2話

番外編
1話

こんな感じか?

112 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:40
>>111
例えばそうしてみてはどうかな?と思った訳で。
本編は時系列にそって書かれるだろうけど、
番外編は自分が書きたい所をぽっと書くケースが多いと思うんで。
本編の時系列が追い付いたら、差し込むとか。

113 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:42
配役案過去ログもみてると
昌=田上  マム=夏木マリ夫 アイカー=川畑
とか出てるね。

夏木マリ夫ってまさか学校へいこうの・・・

114 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:44
>>112
なるほど、それは(・∀・)イイ!ね
順番順番に書かないでとりあえずどこの時の話書いてるのもあるし
あとでまとめればいいよね

115 名前:112投稿日:2002/12/12(木) 16:54
>>114
もちろんなかむら板管理人さんほか有志の皆さんの賛同が得られればの話ですが。

この保管方法だと気楽に番外編も書けていいのでは?と思って。
不眠城でも本編がなかなか来ない時に番外編がつないで盛り上げていたので。

116 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:55
>>113
多分その夏木マリ夫だと…
あとアイカーの川畑って…ケミストリー?

117 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 16:56
パークマンサーを出させたい

118 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 17:03
>>116
それでしょ?
カナーリ似てる

119 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 19:29
それでは当面は本編と番外編と完全に分けて保管しやす
話が進んだらその時また考えます
本編と番外編の区別としては、第○話ってのとタイトルの有無でいくつもりでいます
意見もらえたらこれ幸いです

120 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 20:12
(0´く`0)ノ <夜の酒場で偶然出会ったあなたに♪ 私の事を少しだけ教えてあげる♪

121 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 20:16
>>120
まんざらでもないのか?

122 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 20:20
(・田・)<僕が昌さんをやるタノ
  ↑
これが田上です

123 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 21:38
(・士・)ノ

124 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/12(木) 22:37
本編と番外編分けてここまで保管しますた

125 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/12(木) 22:39
乙っす!

126 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/14(土) 21:39
第6話 クールな情熱

星野が監督に就任することとなり、球団編成ではあわただしく、補強リストアップの最終作業に追われていた。
中でも、編成をあっといわせたのは、星野自ら提案した、パ・リーグを代表するスラッガー・落合博満の獲得計画だ。
もしこの計画が実現できれば、飛躍的にチーム力がアップするのは予想できる。だがそれだけに、かなりの人員を整理せねば、獲得は不可能と思われた。
当然のごとく、芽の出ない2軍暮らしの選手がまっ先に人員削減の対象となる。
しかし星野は、編成から渡された整理選手リストを見ると、こう言った。
「誰を切るのか決めるのは、もう少し待ってださい」
「しかし、早くリストをまとめないと、他の球団にさらわれて、計画が頓挫してしまいますよ」
「秋季リーグがあるでしょう。それを見てから私が決めます。いいでしょう?」
いいでしょう?そう強引に押し切られ、編成担当は渋々応じるしかなかった。
「わかりました。好きにしてください」
呆れたようにそう言うと、編成担当は去っていった。
早速星野は、選手たちの様子を観察するべく、彼等の住む寮へと足を向けた。


食堂に人影はまばらだった。少々遅れての昼食だからだろう。
武志と昌広は肩を並べて、スクラップブックと最新号の求人情報誌を
交互にのぞき込みながら箸を口に運んでいる。消化に悪そうだ。
「ああ、これ条件良いじゃん」
「ほんとだ……でも手当とか考えたらこっちの方が良くないですか」
自分のスクラップブックをさしながら、武志は言う。昌広が箸をくわえながら、そうだなぁ、などと呟いている。
こんな事に真剣になってしまうのも寂しかったが、日に日に真剣味が増していっているのは紛れもない事実だった。

「結構な趣味やな」
不意に背後から、重い声がした。
驚いて振り返った二人が見たものは――監督、星野仙一その人であった。
あわてて立ち上がる二人を、星野の鋭い視線が射抜いた。星野はスクラップブックを取り上げると、ぱらぱらと物珍しげに眺めた。
重苦しい沈黙の中武志は顔俯いたまま、ただ足下を凝視していた。
「仰山あるやないか……」
ぱたり、と表紙が閉じられる音が響く。彼はスクラップブックを乱暴に投げると
「なんか良い話は見つかったんか?」といつもよりもずっと低い声で聞いた。
二人とも答えに窮し黙ったままでいると、突然目の前が真っ白になるような衝撃と、耳の奥が爆発したような罵声が彼を襲った。
一瞬何が起こったか把握できずに、ただ反射的に左頬に手を当てた。異様な熱さがする。
直後、派手な音を立て山本が自分の横に倒れ込んだ。血管の浮いた星野の拳を見てようやく、自分が殴り飛ばされたことが解った。
「そんな心構えの奴がボールに手ぇ触れるな!!」
鬼のような形相の彼に身が竦んだが、それでもすぐに立ち上がった。倒れているままでは、もっといけない。そう直感したからだ。
「せめて野球の事で殴られろ!! こんな下らない事で人を怒らせるな!!」
そう恫喝すると二人をもう一度睨み付け、彼はその場を去っていった。
食堂にいた人間全てがその一部始終に注目していたが、その気まずさ故に二人に声をかける者はなかった。
呆然と立ちつくす武志に、昌広がとりあえず座れよ、といった風に椅子をひいた。
「……とりあえずさ、さっさと食って片づけようぜ」
彼はばつの悪さからか、痛々しい笑みを浮かべていた。その表情が見ていられず頷くだけして、いつの間にか冷めていた
飯を慌ただしくかきこんだ。血の味が混じったそれは悲しさを煽り立て、飲み込むことも吐き出すことも出来ずにいた。

二人をふっとばしたその足で、星野は寮長に挨拶に行った。
「さっそく、二人ほどやってきてしまいましたよ」
寮長の部屋のソファに腰掛け、星野は拳を顔の前に構えて笑った。
「もしかして、さっそくクビにする奴が決まったのかな?」
「いや、それはまだです。秋季リーグを見てから私が決めます。一からチームをつくるためには、どうしても自分の目で確かめたいんです」
そうか、と一言寮長は言い、星野にカップにいれたコーヒーを飲むようすすめた。
そのまま二人で一時間ほど雑談をし、星野は寮を出た。

入団したときから、ちっともこいつは変わってねえな。
打たれると、ベンチで物をひっくり返して大暴れする感情的な面を見せたかと思えば、
物事の本質をじっくり見極めようとする冷静な面もある。
クールな情熱家だ。
もしかしたら、こいつは中日のスタイルを変えるかもしれん。
去っていく星野の後ろ姿を見送りながら、寮長は、ある予感を感じていた。

127 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/14(土) 21:42
新作キタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!

128 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/14(土) 21:42
>>99氏のお話に前後をつけてみますた。
こんなんちがーうと思ったらごめん>99氏

129 名前:99投稿日:2002/12/15(日) 01:16
>>125氏  感謝!! 中途半端なモン本編に組み込んでもらえてありがたいっす。

130 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/15(日) 02:01
作者さんマジ文章・ネタの折込ウマイす、感動。
不眠城(今より光臨頻度が遥に高かった)を
心待ちにしていていた日々が甦る・・・

131 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/15(日) 18:30
>>126さん
マジ面白い! 続編読みたいYO〜

132 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/15(日) 18:49
(`ε´)

133 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/15(日) 20:13







134 名前:99投稿日:2002/12/16(月) 00:05
>>129  125氏じゃなくて126氏でした。スマソ

135 名前:超番外編&超駄文申し訳ない投稿日:2002/12/17(火) 21:50
「そうそう、中村さんとこの坊ちゃん、中日に入団したんやて」

魚の焼ける音と煙の中から、少しいがらっぽい大きな声が聞こえた
京都の冬は、同じ関西である大阪のそれとは比べ物にならないほど寒い
しもやけの手をストーブにやりごしごしこすると、少年は大きな声でこう言った

「野球選手って、お金いっぱい貰えるんやろ母ちゃん」

母ちゃんと呼ばれた中年の女は濡れた手を薄汚れた割烹着で拭くと
勝手口に置き去りにされている買い物袋の中から醤油をを取り出した
17時42分、外は漆黒の闇
女はマッチでコンロに火を入れると、大きな声で少年に返した

「そりゃあもう、中村さんとこおっきな家でもたてるんちゃうかなぁ」

けたけた笑う母を尻目に、少年はストーブの火をじっと見つめていた
頑張って、頑張って、そうしたら、中村さんとこのお兄ちゃんみたいに野球選手になれるんだな
そうしたら、この寒さを吹き飛ばせる位の大きなストーブが買えるんだな
家に帰っても、仕事で母ちゃんがいないくて寂しい思いをしなくてすむんだな
母ちゃんの顔から、しわが少し減るのかな・・

「何にやにやしとるんよ」

台所から戻った飯釜を持った母が少年を軽く蹴飛ばした
マッチ棒のような貧弱な身体は、少しの衝撃でころころと転がった
頭を棚の角にぶつけた少年は少しの間、痙攣するかのようにびくびくと、悶える

「ほら、アホなことせんとごはんの準備しいや」

母が声をかけると同時に、動かなくなった少年の身体が飛び上がった
思わず、母は動きを止める
さっきまでの悶絶が嘘のように、狭い家の中を走る少年
ランドセルから薄汚れたグローブを取り出すと、母ににこっと笑顔を見せた

「母ちゃん俺練習してくるわ」

少年は食卓の湯気を尻目に、薄いジャンパーを手に玄関へ飛び出していった
母はただ、小さな茶碗としゃもじを手に唖然としている
そして、張り裂けんばかりの大声で外に向かって叫んだ

「トモ!あんたご飯はどうすんの!??」

そんな母の声が、少年には聞こえるわけがなかった
開けっ放しの玄関から、凍りつくような冷たい風が居間まで入り込んできた
母はふうっとため息をつくと、さっき少年がちらかしたランドセルの中身を黙々と片付ける
ぶつぶつと一言二言文句を言いながらも、その目にはどこか暖かいものがあった

「あの子、昔の中村さんの坊ちゃんとおんなし目ェしとったわ・・」

そうつぶやいた母の耳に、18時を告げる鳩時計の鳴き声がこだました
その鳩時計の真下には、少年が書いたものであろうクレヨンで描かれた母の似顔絵がある
”ぼくのお母ちゃん”
そして子供らしい大きな字で、覚えたてであろうたどたどしい漢字で名前が書いてある

”大家 友和”

故郷にもうひとつの星がまたたいていたのを あの頃の中村武志は知っているのか 知らないのか

136 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/17(火) 21:52
番外編で超意外な人物キタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!

まさか大家が出るとは、書き手さんすごい!!

137 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/18(水) 21:41
大家キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

138 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/22(日) 02:05
第8話 できる事から

ベンチに炭火が入れられるほどの寒さの中、秋季リーグはついに終盤を迎えようとしていた。
2軍で冷や飯を喰っている若手の、最後のアピールのチャンス。
ベンチの裏では一軍監督に就任した星野が目を光らせている。
ナイン達はこの数週間、なんとかして新監督の目に止まろうと、躍起になっていた。

ありったけの力を振り絞って、バッターと勝負する投手。
併殺をとろうと、必死で球にとびつく内野手。
外野の頭を越そうかという大きな当たりに、見事なジャンピングキャッチを見せる外野手。

そして…そして武志は、やはり変化球をポロリと逸らしていた。

「おまえなあ…せっかく星野監督が見にきてくれてるのに、もう少しアピールしろよ」
2軍監督にため息をつかれたが、武志はうつろにうなずくだけ。
自信のなさは彼の体を完全に支配し、ホームベース上だけ周りの空気に同化できないでいた。
「もういい。交代だ。武志」
「はい…」
2軍監督に促され、彼は隠れるようにベンチの一番奥の方に下がった。
自分のみじめさに、また涙が出かかる。

試合が終わり、選手たちは夜の街にくりだしていったが、武志は何もする気にならず、ただただ宿舎の部屋にひきこもっていた。こんな自分を誰にも見られたくない。
布団を頭からかぶり、ベッドに転がっているうちにトロトロと睡魔が襲ってきた。
―もう今日はなにも考えずに寝ちまおう。
睡魔が武志を体ごと引きずりこもうとしたとき。
「コラ!出てこい!!」
胴間声がふいに武志を現実の世界に引き戻した。
おそるおそるドアを開けると、星野の姿。
武志は反射的にドアを閉めようとした。が、ドアの間に足を入れられてしまった。まるでヤクザの借金取り立てのようだ。
星野は無理矢理部屋に押し入ると、どっかり部屋のベッドに尻を下ろし、武志を一瞥した。
その顔のあまりの恐ろしさに、武志の膀胱はもう爆発寸前になっていた。
―殴られる―と思った瞬間、星野の口が開いた。
「ざまあねえな。中村。」
意外にも星野の表情は、おだやかだった。おだやかな表情のまま彼は部屋の隅に座って震える武志に言葉を投げる。
「お前はほんとあかんなあ。ほんと見てて呆れてくるわ。駄目駄目の駄目人間や」
なんだか、おどけたような、バカにしたような口調だった。なんだか腹が立ってきた。
「再三人に注意されたことも学習できん、人を出し抜くこともよう考えんと、ただただその日一日ぼーっとして暮らしよる。お前、就職先探しとったようやけど、そんなやつどこ行っても同じやで。会社だってお前みたいな奴雇いたないわ。ここクビになったら、駄目人間としてこれからせいぜい生きてくんやな」
その言葉に、何かが武志の中ではじけた。彼の感情は関を切ったように流れだした。
「だ、駄目人間駄目人間言いますけどねえっ…みんながみんな星野監督みたいに強くて何でもやれる人ばっかと違いますっ!
ぼ、僕だってなんとかプロの世界でやっていきたかった。でも、みんながちゃんとやれるような事が僕にはできない。一生懸命やってるけど、どうしてもできない。監督みたいに最初からプロで活躍してたみたいな人なんかにこんな苦しい気持ちが理解できるもんですかあっ!」
涙と鼻水と涎をカーペットに垂らしながら武志は号泣した。静まり返った部屋の中で、武志の嗚咽だけがしばらく響く。
しばしの沈黙のあと、星野が口を開いた。
「おい、駄目人間」
「な、な、なんれすか…」
「お前、もしかして最初からプロで活躍してやろうなんて分不相応なこと考えてたんじゃねえのか」
「………」
ハッとした。武志ですら気付かない、自分の深層心理をするどく抉られた気がした。
「この世の中には、何でも要領良くやれる奴と、そうでない奴…まあ、お前みたいな駄目人間がいる。どうあがいても、駄目人間は要領良くやれる奴にはなれっこない。
けどな、駄目から脱出する方法はある」
「方法…?」
「駄目な自分を心から認めろ。そして、できることからやれ。しょっぱなから高いハードル自分に課してどうするんや。お前のいう通り、みんながみんな同じようにはできないやろ。だったら、お前はお前のできる事から積み重ねろ。
…じゃあ、俺はもう寝るわ。明日の試合もまた見せてもらうでな」
言いたいことだけ言うと、ボーッとベッドの上で座りこんでいる武志をよそに、星野は部屋をでていった。
―駄目な自分を心から認める―星野の不思議な言葉が、武志の頭の中をグルグルとかけめぐっていた。

翌日、再び試合が始まった。これが、最終試合である。
ピッチャーは昌広。
しかし、昌広は固くなりすぎたか、連続四球でノーアウト1、2塁のピンチを迎えてしまった。
続くバッターにも0-2。
目が虚ろになってしまっている。いつもの彼はここで大量失点するところだ。
―やばいな、昌さんの悪い癖が出てきた―
塁に出ているのはいずれも足の速いランナー。ヒットエンドランで一気に昌広が崩される可能性が高い。
武志はマウンドにかけより、昌広に声をかけると、またホームベースに舞い戻った。
昌広は武志の言葉で少し楽になったのか、再びカウントをもちなおした。
そして2-2から7球め―
低く外した球に、武志は必死で喰らいついた。そしてすぐさま立ち上がると、肩をうならせた。球は低い弾道で遊撃手のグラブに収まる。打者のバットは、空をきっていた。三振ゲッツーだ。
続くバッターもセンターフライに打ち取り、昌広はピンチを脱することができた。
「ナイスピッチングでした、昌さん」
ベンチに引き上げる道すがら、武志が声をかけると、昌広はホッとしたような笑顔を武志に向けた。
「武志、ありがとな。お前の言葉でちょっと楽になった。『できる事からやる』って―」
そう言われて、武志は照れ笑いを浮かべた。プロ入りして以来、胸の中につかえていたしこりのようなものが少しずつ溶けていくのを彼は感じていた。

秋季リーグ終了後、星野は整理選手リストに赤字で訂正を加え、編成担当者に渡した。
えっ?この選手を残すんですか?と編成担当は怪訝な顔をしたが、星野は
「私がええってんだから、残したってください」と押し切った。
赤い線で×印が書かれている整理選手リスト削除対象は2名だった。

中村武志(39)捕手
山本昌広(34)投手

139 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/22(日) 02:07
一週間ぶりにうpしました。
休みのときくらいしか書けないなあ

140 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/22(日) 02:25
>>138
イイ!

第7話ってどこですか?

141 名前:138投稿日:2002/12/22(日) 02:27
キョエ〜間違えた
×「第八話」
○「第七話」です…鬱死

142 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/22(日) 02:29
>>140
135の番外編がカウントされているのでは?

143 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/22(日) 02:29
ありゃリロードしないで書いてしまった(;´Д`)

144 名前:138投稿日:2002/12/22(日) 02:36
だ〜めだめだめだめ人間だ〜め人間〜人間〜♪
と心の中で歌いながらかいてしまったw
ちなみに今回のお話しは95パーセントフィクションですw

145 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/22(日) 03:18
>>144
筋少だっけ?その歌

146 名前:ホッシー君@師走投稿日:2002/12/22(日) 11:19
もうなんか、泣いてる姿が本当に似合う、最高

147 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/22(日) 15:04
>>145
筋少ですw昔ヲタでした
>>146
この物語の中村さんは「アルジャーノンに花束を」の
菅野美穂なみに泣きが入りますね。
実際よく泣く選手ですがw

148 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/22(日) 15:44
新作キタ━━━(゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━━━!!!!

149 名前:参考資料投稿日:2002/12/22(日) 19:43
172 名前:山本昌の歴史 投稿日:02/12/22 19:24 ID:04aXxrVV
1983年 左&使い減りしてないとの評価からドラフト5位入団
1984年 スピードガンの表示が意図的に消される
1988年 ドジャーズに左遷
     メジャーからオファーがかかるも日本に強制送還
1989年 カーブを覚えるために再び渡米
1993年 練習中に不慮の事故で骨折、A級戦犯へ
1994年 自責点9で奇跡の勝利投手へ
1996年 第1回山山杯開催
1997年 奥さん、はなまるカフェに出演
1998年 公式HP「Way To Win」開設
1999年 城島に1発を食らいA級戦犯へ
2001年 中村武志、横浜へ

150 名前:参考資料投稿日:2002/12/22(日) 22:07
196 名前:野口茂樹の歴史 投稿日:02/12/22 21:54 ID:
1992年 四国のドクターKとの評判でドラフト3位入団
1993年 宇宙人とのニックネームで親しまれるようになる
1995年 10敗するも年俸大幅うぷで大喜び
1996年 坊主にさせられベンチ前で立たされるという屈辱を味わう
     ノーヒットノーラン、松井への敬遠、落合への手首へのデッドボールにより
     巨人ファソから目の敵にされる
1997年 趣味で描いた風景画に20万の値がつく
1998年 「中村さんのおかげです」が流行語に
1999年 19勝をあげMVP受賞
2001年 なぜかゴールデングラブ賞獲得
2002年 寮のおばさんにおしまれつつ、めでたく退寮

151 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/23(月) 00:54
>>150
最後の寮のおばさんにがワロタw

152 名前:参考資料投稿日:2002/12/23(月) 02:17
172 :山本昌年表 :02/12/22 19:24 ID:04aXxrVV
1983年 表向きは左&使い減りしてないとの評価からドラフト5位入団
実は実家の喫茶店が傾いてきた為、ちょっとお金が必要に。夢の日大進学を放棄し、契約金で店の傾きをやや直す
ドラフト当日は授業中にもかかわらずノートにマニアな1ファンのようにドラフト指名表を作り、クラスメートに俺は進学だよと偽装する。
1984年 いかにも速そうな体格とフォームの割にしょぼい球速の為、これじゃあ水増ししてもみっともないとスピードガンの表示が意図的に消される
1987年 新しい(前監督の息がかかってなかったら誰でも)好きなちょっと政治家な監督が就任したためと
戦中のような投手陣の層の薄さのためむりやり開幕一軍に残るが、案の定ボコボコに打ちこまれ、あえなく二軍落ち
1988年 長嶋一茂をていよく締め出したようにドジャーズに左遷、俺は必要にされていないんだとふてくされるが
アイク生原やコーチ陣からチェンジアップやら投手の心構えを伝授される
メジャーからオファーがかかるも優勝に目がくらんだ男に一喝され日本に強制送還
5勝無敗で防御率0点台と西山のデビュー時のような好成績をあげ、中日ファン早い者勝ち帽子取り合戦に貢献が
何故か全て監督の手柄にされる
1989年 カーブをまともに教えれるコーチさえ中日にはいないので再び渡米
1990年 オフに超大物スラッガーが入団した為、山本昌が登録名になる
1991年 6勝しかあげれずしかもほとんどが、最弱球団からあげたため阪神キラーというしょうもない称号を得てしまう
1992年 オールスターに前半戦首位打者、後半戦高木の意固地、前原とともに代役出場、13勝したが前原レベルとファンに認識される
1993年 突如、開花、今中が勝つのはわかるが、何故?と思われる。
練習中に優勝を争ったヤクルトの監督夫人の呪いが4番夫人の呪いに打ち勝ったか不慮の事故で骨折、A級戦犯へ
1994年 自責点9で奇跡の勝利投手へ、二年連続最多勝で沢村賞候補に上がるが、あまりにも
イメージとかけはられている為、15勝投手のトンプソンとデニスのトレード相手にさらわれる

153 名前:参考資料投稿日:2002/12/23(月) 02:18
215 名前:今中慎二の歴史 投稿日:02/12/22 22:27 ID:04aXxrVV
1988年 甲子園無出場ながら隠し球的存在でドラフト1位入団
1990年 十代にして2桁勝利を上げ、他球団からマークされはじめる
1991年 ダブルヘッダーで1日2試合先発、撃沈し防御率タイトル逃す
1992年 昨年の無理がたたり前半故障も後半だけで8勝をあげる
1993年 中四日、中三日でこき使われ、タイトルを取りまくる
     3連勝がかかった試合で池山にソロを2発浴び、ヤクルトに流れを渡す
1994年 落合にやたら打たれまくりA級戦犯へ
1995年 この頃からファッションセンスが疑われ始める
1996年 この頃から年俸で揉め始める
1999年 思い切って手術を行なう
2001年 「悔いはある」と言い残し、選手生活の幕を閉じる
2002年 平松が背番号14を背負ってしまう

154 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/23(月) 12:48
>>153
>この頃からファッションセンスが疑われ始める
にワロタ
昌は喫茶店の息子だったのか

155 名前:番外編なのに長・駄文失礼投稿日:2002/12/28(土) 01:23
遠征先のホテルで、たまに夕立に遭うことがある。
そんな時つい、窓の外を眺めながら、」あの人が自分を呼ぶのを、あわてて部屋に入ってくることをどこかで期待してしまう。
ベテラン選手の部屋に、そんな風に不躾に入ってくる連中はいないというのに。
何より、彼はもうこの世にはいないというのに。

1988年、夏の太陽がまだ、十分に自己主張していた日のことだった。

マイアミ遠征三日目。昨日の試合、中3日でしかも完投させられたからか、少し体がだるかった。
首を鳴らしながらゆっくりとベッドから起きあがる。
(まぁ、今日は休みだしな……)
かといって、取り立ててやりたいこともないわけで、筋トレでもするか、等と考えている自分に少し苦笑した。
何生真面目になっているんだろう、と。頭をくしゃくしゃとかきながら、朝食のため部屋を出た。

アメリカに来てずいぶん経ったような気がする。
留学と言えば聞こえが良いが、要は球団側の、自分に対する最後のテストだった。
「山本昌広という投手は使い物になるかどうか」という命題に対する、最後の試行。
おかげで球種も増えたし、妙にタフになったし、更に言えば危機感みたいな物も以前よりはずっと感じるようになった。
とりあえず、今いるチームは自分を追い出そうとはしなかった。
元の球団は、まだ答えを出していない。

トレーニングを終え、部屋に戻って一息ついた頃には、太陽は西に傾き、空の両側を垂れたように覆う雲を朱色に染めていた。
綺麗な夕焼けではあるが、この雲の様子だと一雨来るのかも知れない。
そんな風に思いながら、アパートからもってきた数部の新聞や雑誌を引っぱり出した。
月一回程度、実家から日本の野球雑誌を送ってもらっている。遠征に来る直前に先月の分が届いた。そうでもしない限り、こちらで日本プロ野球の情報をチェックするのは難しいからだ。
ぱらぱらとページを繰りながら、試合結果の表を探す。離れているとはいえど、やはり中日の試合結果は気になる。
(……ああ、3連敗してるな)眉間にしわを寄せ、小さな溜息。
チームは首位に立っているが、どうも安定しない様子だった。首位のプレッシャー、という物かも知れない。
少し目を細め、そして無意識のうちにある文字列を探す。
(捕)中村
数試合のメンバー表にそれを確認することが出来、軽く頷いた。ちょっとした安堵に近い感情が身を浸す。
(あいつももう、胸を張って一軍の選手だと言えるようになったんだな)
今シーズンに入り、一軍での出場機会が増加している。最近は特にだ。
スタメンマスクも多く、今や正捕手争いの堂々たる一角として活躍しているのだ。
そんな中村の姿を想像すると、嬉しくなる。
仲の良かったあいつが、中日にこれだけ貢献していること、そのことが励みにもなるからだ。
しかし同時に、今の自分の状況が改めて思い出され、ある種のむなしさもわき起こってくる。
自分がいるのは、日本とは遠く離れたアメリカの3Aのチーム。
中日の優勝、その夢に、何ら関わりのない次元。

ふと、窓を打つ激しい音に気づき顔を上げた。
思った通り、雨が降り出した。空が明るいのを見るに、おそらく通り雨だろう。
しばし窓の外を眺めながらぼんやりとしていた。
雨が珍しいのか、チームメイトの何人かがいつのまにか表に飛び出しはしゃいでいる。
視線を上げ灰色の雲に目をやると、それは大地の向こうまで続いているように見えた。
障害物が何もないから、途切れぬまま視界いっぱいに広がる。
(どこまで続くんだろう……)
窓に手をつき、雲の端を探そうと凝視する。
見えそうもない。

今の状況に対する問いや不安も、またこの雲のごとくだった。
過密なローテーションをこなす日々は、確かに日々忙しく「充実」はしているが目的の見えない充実感なんて心地悪くて仕方がなかった。
日本にいたときよりは、確かに実力は付いたように思う。その程度の自負はして良いはずだ。
しかし、この生活が何処まで行けば終わるのかなんて、わからなかった。
忘れられたまま、日本球界に戻れぬまま、終わるのかも知れない。

その時だ。
「おい、マサ、入るぞ」ノックもおざなりに、返事も待たずにアイクが部屋へと入ってきた。妙に慌ただしい様子に
「なんですか」と返しながら、なにか胸の内が穏やかでなくなるのがわかった。
彼はただ一言、「帰ることになったぞ」とだけ言った。
幾人もの同僚が、唐突にチームを追い出される現場が脳内をよぎり、心拍数が上がるのが感じられた。
「どこに……ですか?」
アイクはえ、といった風に顔を上げると「名古屋に決まってるだろ」と言う。
全く頭の中が事態を飲み込めずに、ただ悪い方向へと思考が進んでいく。
その先に一言が聞けずに、青い顔をして押し黙っているとようやくアイクが、何を思っているのか悟ったように少し笑った。
「安心しろ、クビじゃない。向こうが呼んだんだよ」
「えっ……」思いがけない言葉にまた心の奥が騒ぎ出す。
「ドラゴンズがお前を必要としてるんだ」
「……」
あまりに突然すぎて、何を言っていいか解らなくなった。
アイクは二三度肩を叩いて、明日とりあえずアパートに戻るからすぐに準備しろよ、そう言い残してまた慌ただしく部屋を出ていった。

『ドラゴンズがお前を必要としてるんだ』
その言葉が癪なぐらい胸にしみて、途端目頭が熱くなった。
まだ泣くには早い、帰ってからが勝負なのに……
心の中で必死で呟きながら、何とか涙を抑えようとする。
ぼやけた視界には読みかけの雑誌の、或るページが映って。
(俺もお前と同じ夢、ドラゴンズ優勝の夢を見ても、いいんだよな)
もう一度左手で頬を拭い、顔を上げる。

笑顔を浮かべる彼が目にしたのは、いつの間にか雲は去って、澄み切ったオレンジ色をした広い空と、そして一番星だった。

156 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/28(土) 01:28
番外で日本に強制送還される( ´昌`)の話です。
数字に関しては1988年以外フィクションです。3日目とか3連敗とか。

157 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/28(土) 01:48
新作キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━ !!!

158 名前:ホッシー君@師走.投稿日:2002/12/28(土) 21:45
マサ(・∀・)イイ!

159 名前:未知との遭遇投稿日:2002/12/30(月) 01:42
中村武志は平沼の球を受けていると・・・
「ジャマハハハッ!!」
突然何となく不快を感じる嘲笑とも高笑いとも解らない変な声が聞こえてきた。
中村はふっとその声の方を見た。
鹿嶋の球を受けていた捕手が後逸してとりに行っているときにあげた笑い声らしい。
見慣れないやつが球を捕ってるな・・・
中村は後輩の内田強にたずねた。
「おい、内田あいつ誰?見慣れないやつだけど」
内田は「えっと、だれだっけ?確か今年のドラフト二位で入ってきたやつですよ。名前は・・・すいませんどわすれしました。でも、地元出身らしくオーナーも期待してるみたいですね。」
と思い出せなかった。
中村は「あの程度のキャッチングで良くプロになれたな・・・」と言ってみたが内田は
「どうもバッティングはまぁまぁみたいですね。」
練習場からの帰りぎわ、平沼が中村に
「おいおい、中村、自分のポジションの後輩ぐらい覚えておけ、あいつは・・・。」
「そうなんですか?」
「ああ、今年のドラフト二位、名電出身で地元だそうな、実力はともかく地元って事でオーナーはかなり期待しているらしい、あんまし甘く見ない方がいいかもな」
と、だけいって先に行ってしまった。
中村は、一軍でろくに受けもしてない自分には全く関係ないことだ、と程度に思っていた。しかし、この男が後にいろんな意味で中村に大きな影響を与えるとはこの時点でも少しも思っていなかった。

その男の名は「山崎武司」という。

160 名前:未知との遭遇投稿日:2002/12/30(月) 01:43
60%ねたです
でも気に入ったら入れてやってください、
多分つっこみどころ満載です。
正直ちょっとネタ気味に作った中村さんと邪魔崎との遭遇です

161 名前:ホッシー君@さようなら2002投稿日:2002/12/30(月) 02:06
ジャマーンキタ━━━━━(゚Θ゚)━━━━━!!!!!!

162 名前:ホッシー君@さよなら2002投稿日:2002/12/30(月) 02:30
笑い方ジャマハハハのままかよw
ワロタ

163 名前:ホッシー君@さよなら2002投稿日:2002/12/30(月) 15:11
「ジャマハハハ」って…w
激ワラです

164 名前:ホッシー君@さようなら2002投稿日:2002/12/31(火) 10:06
ここまで保管終わり
これで年が越せる

165 名前:ホッシー君@さよなら2002投稿日:2002/12/31(火) 17:44
>>164
乙です!

166 名前:ホッシー君@さよなら2002投稿日:2002/12/31(火) 20:30
>>164
お疲れ!!

167 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/01(水) 00:33
あけましておめでとうございます
今年もいい年でありますように

http://nakamuraFC.tripod.co.jp

168 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/01(水) 23:32
>>167
何気にトップかえたんですねw

169 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/02(木) 15:11
アイコンにアレ様欲しいなあ

170 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/02(木) 19:50
>>169
白琢アイコンの顔変えただけの白アレならあるけどそれでよければ

171 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/03(金) 00:55
第8話 OFF

86年オフ、結局中日は、牛島、上川、平沼、桑田の四人の選手との交換をもってロッテの主砲・落合博満を獲得することにこぎつけた。
世紀の大トレード―マスコミは盛んにそう書く一方で、とくに、牛島というエース格の選手を放出した事に対する批判もおもしろおかしく書き立てた。
もちろん、ファンからの抗議も球団事務所に殺到し、「生え抜きの功労者を出すとは何ごとか」という主旨の電話で事務所の電話回線はパンクしそうな勢いだ。
「まったくあの新監督もむちゃくちゃなことするよなあ」
そんなふうにぼやく球団関係者も少なからずいた。

そんなある日の午後、星野は社長に呼び出され、球団事務所に出向いた。
社長室では苦虫を噛み潰したような顔の球団社長が待ち構えている。
「なんで呼ばれたか、わかるね」
「はい―」
座るように、と社長にうながされ、星野は長椅子に腰をおろした。
社長が重苦しい空気を吐き出すように、星野に問う。
「君は、チームをめちゃくちゃにするつもりか?いくら主砲をとるためといったって…。
特に牛島はうちの看板だぞ。そんなにまでして獲る必要があるのか?」
目には苦悩の色がありありと浮かんでいた。が、星野は少しもひるまなかった。
「社長。落合は年俸二億を出すか出さないかで揉めてることは御存じでしょう。そして、巨人の正力オーナーが『うちしか落合を獲れることはできない』と言っていることも」
「それはそうだが」
「原や駒田、吉村の中に落合が入ればどうなりますか。おそらくしばらくは巨人の優勝が続くでしょう」
「………」
射るような目をこちらに向けられ、社長はしばらく黙り込んでしまった。
星野はおかまいなしで持論を展開させる。
「牛島は確かにうちの看板です。しかし、落合もロッテの看板です。獲得するにはそれ相応の痛みがなければならないはずです。
牛島はいい投手です。たとえいまはショックだったとしても、きっとロッテでも看板になれるはず。
いらない選手を放出するというニュアンスのトレードは、もう時代錯誤です」
「ならば、牛島のあとを継ぐような投手はできるのか?そんなに簡単ではないはずだが」
―こりゃあ、とんでもないヤツを監督にさせてしまったな…
いちいちこっちの痛いとこをつくような事を言いやがる。
社長は星野の視線から目をそらし、そう聞くのが精一杯だった。
「その件に関しましては、投手だけというよりは、まずバッテリーの強化につとめたいと思います」
「バッテリー?」
「そうです。投手出身の私からみて、投手を育てるのは、信頼できるキャッチャーに尽きると思います。
もちろんただ受けているだけではただの壁です。私が欲しいのは、肩、リード、打撃に加えまして、人の心を掴むことのできる、本当の意味での扇の要です。投手力はその扇の要次第でついてくるものだと思っています」
星野は自信満々にそう答えた。
「とすると、中尾を重点的に鍛えて…ということか?」
すると星野は首を横に振り、こう続けた。
「残念ながら、中尾は怪我が多い。鍛えようにも怪我をおびえるようでは困ります。私としてはあと十年は本塁を守ってくれないとね」
「それでは誰だ。そんなに鍛えられそうなヤツなんてうちに他にいたか」
社長の言葉に、ニッ、と星野は笑った。
「いますよ。ま、ちょっと気は弱そうなヤツですが…ヤツが逃げださなければ、あと十五年くらいは任せられるかもしれませんね」
なにを夢みたいな事を、という社長の言葉を遮るかのように、「ま、暖かく見守ってください」と星野は笑って部屋を出て行った。


年の瀬の京都。
武志は実家でのんびりと紅白歌合戦をみていた。
ブラウン管には、武志の好きな小泉今日子が流行歌を歌っていた。
《有名になれたら、キョンキョンやちえみちゃんとかに会えちゃったりするのかなあ》
ただ、武志は漠然とそう思っているだけだった。
星野の気持ちに、気付くこともなく。

172 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/03(金) 00:57
ちなみに小泉今日子は86年の紅白で
「夜明けのMEW」を歌っていたらしいw

173 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/03(金) 02:01
>>170
そんなのがあるの?見てみたいな

174 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/03(金) 15:57
>>171
緊迫した雰囲気と違ってのほほんヴォ(・∀・)イイ!

175 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/03(金) 17:08
>>171
乙っす!
遂に落合登場ですかぁ。

ちなみに落合は二億じゃなくて,一億ですな。
落合が二億行ったのはたしか90年オフ。

176 名前:171投稿日:2003/01/03(金) 17:42
>>175
おう、そうでしたかサンクスコ
一応星野の「ハードプレイハード」を参考にしてみますた

177 名前:171投稿日:2003/01/03(金) 17:44
あ、すいませんが保管する時に「二億」を「一億」に
修正おながいします

178 名前:ホッシー君@あけおめ2003投稿日:2003/01/06(月) 00:16
ここまで保管しますた
メールフォーム作ったんで何かありましたらご意見ください
あと、報告してませんでしたがアイコン置き場に白アレうpしましたんで見てみてください

179 名前:制球の定まらない男投稿日:2003/01/09(木) 01:38
ガシャッ!!
ボールは中村の遙か頭上にあたって落ちてきた。
(あのときと同じだな・・・)
中村はあいつのことを思い出した
ガシャッ!!
ボールは俺の遙か頭上のネットに当たった。
監督は「ひでえチキンだな、取材陣だけでそんなひどい制球になるとはな」とだけ言い捨てた。
そいつは汗だくになってうつむいていた。
「どうした?さっきは神なみのスライダーを投げていたじゃないか?」と俺は諭した。
背番号13、縁起のいい番号じゃないな、こいつひょっとしてあまり期待されてないのか?
「もう一球こい!!」
しかしまたも球は俺の遙か頭上のネットに当たった・・・
「スライダーでもストレートでもいいから何でもなげろやー!!」
と俺は怒鳴りつけた。
俺は(おいおい、こんな細いやつがプロでやっていけるのか?そう言えばアマ時代凄いバッティング成績だったらしいからむしろ野手として育てるのか?それはそれで少しかわいそうだな)
俺は少し同情しながらミットを再び構えた。
しかし次の瞬間、俺も驚いた、
鋭い!!
さっきまでとは全く違う鋭いスライダーが俺のミットに収まった。
「よしっ!!」とだけいうと俺はそいつに球を返した、
(おいおい、こいつ実はとんでもないやつじゃぁ・・・)
俺はこいつが大化けするという期待を密かにかみしめながら再びミットを構えた。

俺の予感は当たった。そいつは・・・神だった・・・・俺の元に降臨した神だった・・・


1998年、中日ドラゴンズドラフト二位、岩瀬仁紀、背番号13(神)!!

180 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/09(木) 16:32
神キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━ !!
おお!!岩瀬登場ですか!!

181 名前:改正版179、こっちを使ってください投稿日:2003/01/09(木) 23:20
179 名前:制球の定まらない男 投稿日:2003/01/09(木) 01:38
2004年春期キャンプ
ガシャッ!!
ボールは中村の遙か頭上にあたって落ちてきた。
(またか・・・あのときと同じだな・・・)
今年入団したルーキーの球を受けながら中村はあいつのことを思い出した・・・

ガシャッ!!
ボールは俺の遙か頭上のネットに当たった。
星野監督は「ひでえチキンだな、取材陣だけでそんなひどい制球になるとはな」とだけ言い捨てた。
そいつは汗だくになってうつむいていた。
「どうした?さっきはいいスライダーを投げていたじゃないか?」と俺は諭した。
背番号13、縁起のいい番号じゃないな、こいつひょっとしてあまり期待されてないのか?
「もう一球こい!!」
しかしまたも球は俺の遙か頭上のネットに当たった・・・
「スライダーでもストレートでもいいから何でもなげろやー!!」
と俺は怒鳴りつけた。
俺は(おいおい、こんな細いやつがプロでやっていけるのか?そう言えばアマ時代凄いバッティング成績だったらしいからむしろ野手として育てるのか?それはそれで少しかわいそうだな)
俺は少し同情しながらミットを再び構えた。
しかし次の瞬間、俺も驚いた、
鋭い!!
さっきまでとは全く違う鋭いスライダーが俺のミットに収まった。
「よしっ!!」とだけいうと俺はそいつに球を返した、
(おいおい、こいつ実はとんでもないやつじゃぁ・・・)
俺はこいつが大化けするという期待を密かにかみしめながら再びミットを構えた。

俺の予感は当たった。そいつは・・・神だった・・・・俺達の元に降臨した神だった・・・
俺はこいつのおかげで再び夢を見ることになる、そう、二度目の栄光を・・・

1998年、中日ドラゴンズドラフト二位、岩瀬仁紀、背番号13(神)!!

ここから中村さんが二度目の優勝を遂げた1999年のウィニングストーリーが始まっていきます。

182 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/11(土) 00:43
次は優勝偏ストーリーなのかな?楽しみ。

183 名前:改正版179、こっちを使ってください投稿日:2003/01/11(土) 12:26
いや、これは99年の優勝なんで
まだ88年の優勝をしてないんで・・・

184 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/11(土) 14:18
しまった88年があった。
確か星野監督がありがとうって言ったやつだね。

185 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/11(土) 23:11
>>178
いつもここもなかむらFCもROMさせていただいております。
いつも楽しませていただいています。特に、第7話「できる事から」
感動させていただきました。

ところで、第8話「OFF」が、なかむらFCの方にうpされていないようですが…
一応、気になりましたもので…中村登場シーンが少ないから??

186 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/11(土) 23:34
ここまで保管しますた

>>185
前の保管の際、タイトル一覧の更新をしていなかったようです
申し訳ありませんでした
ここに書き込みされたお話は、中村さんの有無にかかわらず保管していくつもりでいます

187 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/11(土) 23:49
この話書くために古本屋いってチュニチ関連の本買いあさりました。
88年優勝記念本どっかにおいてないかなあ…
99年のは買ってきたんですけどね。

>>185
どうも有難うございます。第7話作者です。
そう言っていただけると、足らない脳みそふりしぼって書いた甲斐があります。

188 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/12(日) 08:30
本格的だなあ、そこまでしてくれる人がいるのが嬉しいよ(つД`)

189 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/12(日) 10:22
昌さんとしげしげはきょねんちょっとあわなかったらしいと、サンドラ(さんでーどらごんず、名古屋の中日マンセー番組)でしげしげがいってたわ
まぁ資料として使ってください

190 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/12(日) 10:37
Jスカイでもサンドラやってるんだよね、確か。
一昨年はベイくらがJスカイで見れて重宝したんだが。

191 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/12(日) 14:00
なかむら歴が長い人ほどシゲと組むのは難しいのかな
同じことはシゲ歴が長い三浦とかにも言えるけど

192 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/12(日) 18:33
じゃあ間をとってフミが1番誰でも安定してるかもしれんw

193 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/15(水) 23:42
番外編(投稿)「目の据わった男」

12回が終わった、俺たちは負けたのだ。
ナゴヤドームでは昼も夜もないので、上空を見て時間を知るなんていう術はない。
しかし、疲れた身体がもはや時計のようなものだった、憔悴しきった俺は
防具も手袋も傍らに打ち捨てて、ベンチに腰を落としていた。
眼が天井を向いたまま、天を仰いで、このまま動く気も起きない。

「野口、すまんかったな」監督の低い声がかすかに聞こえた。
ベンチを立って、これからロッカーに消えようという野口を呼び止めて、
ねぎらったのだろう。それがかすかに眼に入った。
苦笑いのような、あきれかえったのか笑っているのかなんとも判別が付かない
野口の表情に、俺は思わずベンチを立った。
無理もない、あいつは230球近く投げた。ここ数試合の中継ぎ陣の連投のため、
スイッチできず、最後まで投げさせたのだ。打者は1点もくれてやることができなかった。

思わず駆け寄った俺の口を突いて出た言葉は「野口、すまん!」
その言葉への野口の反応は今までにないものだった。
俺のほうへ顔をかすかに向けると、フッと口元だけが苦笑いをするように緩んで、
細い眼がただ鈍い光を放って、ただそれだけだった。
物も言わず、そのまま背中だけを見せて通路に向かって歩いていく。

ふと思い出したのは、彼の前にエースの名を背負った左腕だった。
試合に負けても、これも野球さ、とばかりに苦笑いして去っていく。
しかしただ淡白な性分かと言えばそれも大間違いで、ここぞという時の執着心は
壮絶なものがあった。人は彼を天才と呼んだ。
サウスポーという人種は、特にその中でもエースを張る男は、
時にそういう2つの顔を見せることを、俺はこれまでの経験でよく知っている。
今この時、俺は野口の姿に身震いを覚えた。何かとてつもないことが
起こりそうな予感とでも言うべきだろうか、そして本当にあいつがとんでもないことを
成し遂げるのはその次の年、1999年のことである。

(98年だったか、野口が230球近く投げて見殺しになった試合のエピソードです。
状況描写で誤りがあったら誰か指摘してくださると嬉しいです。
ちなみに、逆に怒りの表情を見せる野口も書いてみたいですけどw)

194 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 00:26
ヴォさんがエラーしちゃって負けた試合とは違うよね?

195 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 01:08
多分・・・最後は野口が普通に打ち込まれただけだと思う
6−0で負けだったような記憶が残ってるんだけど

196 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 01:35
とんでも無い事って優勝のことだよね、ノーヒットノーランじゃないよね
っていうかあれは98年だったか・・・

197 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 16:11
「続・目の据わった男」

鋭い横のスライダー、それは目の前に立つ打者のバットを寸前ですり抜け
俺のミットに納まっていた。俺は左手を少し動かすだけでよかった。
1999年の夏、ドラゴンズはジャイアンツとのマッチレースに突入し、
この一番蒸し暑い時期に、一番大事な首位攻防戦を迎えていた。

今、俺は目の前の打者をどう料理するかを考えている。
マウンド上には、すっかり頼もしくなった左のエースがいた。
ゴツゴツとした風貌と腕の振り、しかしよくコントロールされたスライダーと直球は
俺の要求を満たし、いや、要求以上の結果を出していたというべきかも知れない。

(直球・インコース・高め)サインを出して、野口がグッと頷く。
放たれた直球はズッシリと重みを帯び、またもミットに収まった。
一瞬スピードガンに目をやった。「144km/h」 今打席にいるのはジャイアンツの松井。
言うまでもなく、ジャイアンツでは最も強力なバッターだ。
球を全て外へ集め、勝負を避けたい俺の衝動をかき消してくれたのは、
監督の「逃げは許さん!」といういつもの口上ではない。今日の野口の投球である。
今日はいつになく力強い。表情はいつもの謙虚な野口の表情とはうって変わって
脂ぎって見えた。あいつ自身も手ごたえを感じているのがよく分かる。
(直球・同じコース・詰まらせる)今度は野口自身がサインを出してきた。
こういう時は投手の意見を聞いたほうがいい。少し首を捻ってから俺は頷き、ミットを構える。

セットから腕を引き絞って放たれた直球が5メートル手前に来た時、
やばい、と思った。構えたコースより高い。完璧に外野に飛ばされるか、
あるいは打ち損なってもポールギリギリのところにファウルを打たれるのは
間違いないという球のはずだった。しかし、バカッという乾いた音と共に
松井のスイングそのものがバットと共に、木っ端微塵に砕けた。内野ゴロ。
(嘘やろ・・・・)ベンチに向かって黙って歩いていく野口をよそに、
俺は折れたバットを拾う、おっかない物と一緒に野球をやっている感覚を覚えた。
バックで守っている野手にもこの雰囲気は分かるまい、もちろん、
今しがた手を叩いて手放しであいつを褒め称えている監督にも、分かるまい。
バッテリーを組んでいて一番おっかなく思えるのは、鬼気迫る投球を見せるやつだ。
その投球、その表情を一番間近に見ているだけに、良く分かる。

「おい、おっそろしい顔してんじゃねえよ」軽く声をかけるとあいつは微かに歯を見せた。
その一瞬の後、ベンチではまたもとの引き締まった表情に戻った。
・・・この年、誰が欠けても優勝なんてできなかった。
とりわけこいつがいなけりゃペナントなんて絶対に取れなかっただろう。

〜1999年 セントラルリーグ最優秀選手 野口茂樹〜

※状況描写に、脚色がかなり入ってますがご容赦くださいw

198 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 20:39
お〜い
88年の優勝はどこいっちまったんだ・・・

199 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 21:01
>>198
番外編は書ける所から順番気にせず書かれてるんで。

200 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/16(木) 21:10
>198 申し訳ない、調子に乗って
アイデアが浮かんでるうちに書いてしまいました・・・・

193と197を書かせていただいた者です。181さんとは別人です
(文体見れば一目瞭然ですけどねw)

201 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/24(金) 00:56
遅くなりましたがここまで保管

202 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/25(土) 21:58
いつもながらおつです

203 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 01:53
第9話 ナマズ

一気におとそ気分が醒めた。
1月、合同トレーニング終了まぎわのこと、壁に貼られた春季キャンプ1軍メンバーの中に自分の名前が入っているではないか。
武志は、何度も何度も壁に貼られた紙を眺めた。これは何かの間違いか。
しかし、何度見返しても、1軍メンバーの中に自分の名が入っている。
「よかったな、武志」
同期の仲間がそう祝福してくれたが、頭がぼうっとするばかりで、武志の耳には入っていなかった。

「おーっ、俺1軍入っとるがぁ。ジャマハハハッ」
脳天気な声に、武志はふと我に返った。体の大きな少年が壁の紙を覗き込んで笑っていた。新人の山崎武司だ。
「なあんだあー。1軍メンバーに入るのって結構楽っすねえ。えーっと…」
「中村だよ」
「そうそう。中村さん!」
―こいつ、2週間も合同トレーニングに参加しておきながら、ロクに先輩の名前も覚えてないのか…
「すごいね。新人で抜擢されるなんて」
ムッとする気持ちを押さえて武志がそう向けると、山崎は
「そうっすねえ。まあ高卒だけど、ドラ2だし。新人からの抜擢もトーゼンっていやあトーゼンっすかね。ジャマハハハ」。
―俺はドラフト1位で初めての抜擢だっちゅうの。
「あ、俺ポジションキャッチャーなんですけど、中村さんはどこ守ってんですか」
「キャッチャーだよ!」
ますますムッとしてきた。完全にプロをなめきってるな、コイツ。
「そうなんすかー。なあんだ、俺と一緒っすねえ。よろしくお願いします」
「あのさ、お前、プロをなめて…」
「あっ、この事うちに電話しんとかんなあ!ほいじゃあ、失礼します」
武志の話を聞こうともせず、ピョコンと頭を軽く下げて、山崎は上機嫌で去っていってしまった。
―まったく、あんなヤツがしょっぱなから抜擢なんて何考えてんだ。
新人でいきなり抜擢された山崎の、あまりにあっけらかんとした態度が、ちょっと面白くなかった。
自分は3年めでやっと1軍に呼ばれたっていうのに…。


それからしばらくして、いよいよ沖縄キャンプはスタートした。
宿舎の部屋割りが言い渡され、選手たちは各自の部屋へ散っていった。
武志も自分の荷物を運び入れ、練習場へ向かおうとロビーに出ると、ロビーで荷物を持ったまま、うろうろしている少年を見た。山崎だ。
「おい、お前何しとるん?」
「………」
武志が声をかけると、山崎は無言でゆっくりと振り返った。視線が泳いでいた。この間見せた無神経な表情とはうってかわった、おどおどとした形相だ。
「何しとるん?早く荷物入れないと、監督に怒られるぞ」
もう一度声をかけると、山崎は蚊の泣くような声でこう言った
「……入れないです」
「えっ?」
「…怖くて部屋に入れないです」
「はあ?化けもんがいるわけでもあるまいし、さっさと荷物入れて練習行くぞ」
嫌がる山崎の腕を掴んで強引に部屋に連れていこうとしたとき、頭の上で声がした。
「化けもんってのは、俺のことかあ」
武志が見上げると、そこにはむっつりとした男が立っていた。全身から怪し気なオーラを発している。
「お、お、落合さん…」
そこにいたのは落合博満。あの世間を騒がせた大トレードで獲得したパ・リーグを代表するスラッガーだ。
成績もさることながら、類い稀な個性の持ち主で、球界である意味恐れられている男だ。
いきなりこんな選手と同部屋にされてしまっては、18歳の新人が怯えるのも無理はない。
「おい、そこのイガグリぼうず。さっさと荷物中に入れてこい。何もとって喰おうってんじゃないんだぜ」
「は、はい入れてきます入れてきます」
全身を震わせながら荷物を抱きかかえるようにして、山崎は小走りで部屋に向かった。武志もそれに続こうとすると、落合が武志を呼びとめた。
「お前も新人か?」
「いえ、3年めです」
「へえ…もう3年めなのか」
無遠慮に、武志の頭の先からつま先まで眺める落合の視線が痛い。
たまらず、「失礼します」といって逃げようとした武志の背に、落合の声がかかった。
「おめーの売りもんはなんだ?」
「えっ?」
その声に振り返ると、落合はナマズのような目をぎょろりとさせて不敵に笑っていた。
「おめーが一番売りもんにしてるのはなんだ?」
「えっ…それは…」
「なんだ。何もないのか」
―そんな、急に言われても―
「か、体が丈夫な事ですかね…」
しどろもどろになってようやく答えると、ナマズの目が満足そうに笑った。
「そうか。じゃあ、とりあえずここでおめーは体だけをアピールしてろや。じゃ、後でな」
「は、はあ…」
よくわかったような、わからないような台詞を吐かれて、困っている武志を尻目に落合はロビーの出口に向かって歩いていった。
―噂で聞いてたとおり、よくわからない人だなあ
ぼうっとその場に立ち尽くしながら、武志はその背中を見送った。

204 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 01:54
おひさしぶりに、本編に挑戦してみました

205 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 05:06
((((;´Θ`))))

206 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 10:49
ジャーマソ登場するとなんか面白いなあw

207 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 11:18
身体の大きな少年ってとこがまさにジャーマンw

208 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 12:44
本編はまだ86年なのね・・・

209 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/26(日) 13:19
>>208
今から87年キャンプです・・・(汗
すんまそん

210 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/27(月) 21:45
ここまで( ゚д゚)ホカーン

211 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/28(火) 00:04
別個に掲示板を設置してみようかな・・なんてふと考えてみた

212 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2003/01/28(火) 10:42
>>211
今,ウチの保管庫の方でウテンジャースレや中村FCスレの
ネタになりそうなエピソードを発表する掲示板を置こうと思ってます。

例えば・・・
「(`ε´)は西本氏(現阪神投手コーチ)と組むとき、シュートとスライダーで
同じサインを使い、どちらを投げるかは投げる西本氏が決めることで
相手に攻め方を読まれない工夫をしていた。
勿論キャッチするのは至難の業だが,頑丈な体を生かし体で止めていた」
といったエピソードを投稿すると、それを読んだ職人さんが、
両スレッドや中村物語で作品にする,といった感じのものを考えています。

もし,住人の皆さんの賛同が得られれば次の更新の際に設置したいのですが・・・。

213 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/28(火) 12:42
>>210
乙です
いつもありがとうございます

>>212
実現できるととても助かります
もちろん自分でもせいいっぱい調査しますが

214 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/28(火) 18:12
>212  大 賛 成 で つ

215 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/28(火) 18:23
野口がスライダーをモノにするエピソードを
脚色多々加えつつ書いてみたい、もち中村の視点でw

216 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/28(火) 22:31
>>212
なかむらFC所持者ですが
いつもこっちまで気にかけてもらってどうもです
よろしくおながいしまつ
漏れもなんか掲示板でも置こうかな・・

217 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/29(水) 18:41
番外編(投稿)「活かす」

パシッ・・・かわいた音が俺の手を打った。同時に俺は苛立ちを感じて
「おい、こんな球じゃいかんやろ、曲がってないぞ」 すかさず球を返す。
マウンドの少し小柄で頑丈そうな図体をした男は「もっかい、スクリューいってみます」
と言ってモーションに入った。 確かに船のスクリューのような回転が見えたが
これの使い手を知っている俺にとって、満足のいく物ではなかったし、
これではカウント球にも使えない。 ここまで来ると、俺よりも先に
ブルペンまで見に来ていた老コーチのほうが怒って
「テメー何の為にここに来とるんか、分かってんのか。」と声を張り上げた。
実際、俺自身も苛立ちを覚えていたことは事実だ。しかし、
いい素質を持つ左腕、こいつを「頭の悪い奴」となじる監督との根競べだった。
「ほら、もういっちょ行くか、スライダーがあったやろ、思いっきり放ってみ」
「思いっきり・・・・ですか」
「そうや」 言い残すと真剣な表情になって左腕からスライダーが放たれた。
構えたミットに曲がりこんで、吸い込まれる瞬間に球がフッと消えた。
ワンバウンド、と直感して腰を落とすとドスッと胸に跳ね返りの球が当たった。
「(落ちた・・・・スライダーだったが)」
もう数球放らせると、面白いように左打者の膝元の位置からフッと消え、俺のミットに入る。
「(フォークでもないのに・・・こういう球を受けたことはなかったな、そういえば)」
「横のスライダーいってみるか」
「はい!」精気を取り戻した若者の顔と返事。何かが変わった予感と共に
俺にとって、こいつがこうも自在に変化球を操れるようになったことが嬉しかった。
それから直球を交えていよいよ熱のこもった投球が数十分続くと
「よし、もうええやろ!野口!」老コーチが椅子から立ち上がった。
「宮田さん、このスライダー2つでいけそうっすね」
「そうやな。おい野口!この球で飯食っていくつもりで行けよ、いいな!」
「は、はい」 タオルを持ってこいつのもとへ駆け寄ると、一言かけた。
「これでいけるな、辛抱してお前の球を受けてた甲斐があったよ」

「ええ・・・有難うございました、中村さんのおかげっす」
俺自身、こんなに素直に後輩から礼を言われるのも久々な気がしていた。

218 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2003/01/29(水) 22:11
一応、掲示板の設置終わりました。

ネタはあるけど短編やAAを作るのは…とお考えの方は
是非,この掲示板の方にお寄せ頂けると嬉しいです。

保管庫トップ
http://makubein.tripod.co.jp/jindex.htm

新掲示板(ネタの投稿はこちら)
http://cgi.tripod.co.jp/makubein/cgi-bin/honey/honey.cgi

メイン掲示板(それ以外の諸連絡等はこちら)
http://hidebbs.net/bbs/cjbaka?sw=7

219 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2003/01/29(水) 22:20
すいません、用意した掲示板がやたらとつながりにくいので、
別のレンタル掲示板用意してきます…。

220 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2003/01/29(水) 22:34
↓結局メイン掲示板と同じところから借りてきますた。
アイコン等は明日用意します・・・。
http://hidebbs.net/bbs/jamajama?sw=7

221 名前:ホッシー君@自主トレ投稿日:2003/01/29(水) 23:19
乙華麗です!!

222 名前:ウテンジャースレ倉庫番投稿日:2003/01/31(金) 14:37
○○の学生時代の成績を教えてください!とか
○○の下積み時代はどんな選手でしたか?
などの質問も歓迎します。

もし、質問がありましたら、皆さんも回答にご協力頂けると嬉しいです。

223 名前:ホッシー君@キャンプイン投稿日:2003/02/02(日) 22:57
ここまで( ゚д゚)ホカーン

「この話保管できてないよ」みたいなのがあったらこちらに意見ください
http://bbs4.sekkaku.net/bbs/vovovo.html

>>ウテンジャー倉庫番様
乙です

224 名前:.投稿日:2003/05/02(金) 09:00



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